朝のこわばりが1時間以上持続する。3ヶ所以上の関節の腫れがある。
手首か手指関節のいずれかに腫脹がある。腫れが対称性。
皮下に硬い円形のしこりが特徴のリウマチ結節がある。血液検査でリウマチ因子陽性・X線検査での異常所見が見つかる等の内、4項目以上該当すると関節リウマチとされます。
元気不足で風・寒・湿・熱などの外邪が人体に侵入し気血の運行が妨げられることによって起こります。
筋肉・節骨・関節の痛み・麻痺・だるさ・こわばり・腫れ・灼熱感などの症状が出ます。
こういった症状を痺証といい、リウマチもこの痺証に分類されます。
行痺タイプ
症状の初期。全身関節の遊走性・多発性の痛みがありこわばる。寒気と発熱を伴う。
主に袪風通絡の漢方を使用します。
痛痺タイプ
症状の中期。固定性の激しい関節痛。
痛みは温まると楽になり、冷えると強くなり、運動障害がある。
局所の冷感があり皮膚は赤くなく触れても熱くない。
主に散寒止痛の漢方を使用します。
着痺タイプ
症状の中期~慢性期。体や手足が重だるく、痛む。
皮膚のしびれ感があり運動障害がある。
主に除湿通絡の漢方を使用します。
熱痺タイプ
症状の急性発作期又は緩解後の再発期。
関節の赤い腫れ・熱感・痛みがあり、冷やすと軽くなる。
関節部は圧痛が強く、運動障害も甚だしい。
時には発熱・さむけ・口渇・落ち着かなく不安といった精神症状も伴う。
主に清熱通絡の漢方を使用します。
注意点
湿気の場所をさけ、冷暖房によく注意を払い、外邪の侵入を予防することが大切です。
痛みが長期になると気血の巡りが悪くなり、関節の奇形が現れたり、内臓に障害が出ることがあるので早期に改善を図ることが大切です。