整形外科的にはっきり変型・損傷の所見が見られるものと、所見が見られず原因不明とされるものとがあります。
寒・湿・熱の外邪を受けて発症する場合と、ストレスや血液の汚れ・腎の弱りから発症する場合があります。
寒湿タイプ
腰が冷たく痛み、重い感じで動きが鈍い。徐々に症状が重くなる。安静にしていても痛む。
雨の日、寒い日には症状が重くなる。散寒袪湿の漢方を使用します。
湿熱タイプ
腰は痛むけれど緩んでいる。患部に熱感を伴う。
暑い日や雨の日には症状が重くなる。尿が黄色く小便が近い。
清熱利湿の漢方を使用します。
瘀血タイプ
腰が刺すように同じところが痛む。昼間は痛みが軽く、夜は重くなる。患部の按摩は痛くてできない。
活血化瘀の漢方を使用します。
腎虚タイプ
腰の痛みに下肢のだるみを伴う。按摩をすると楽になる。疲れると痛みが増す。
補腎の漢方を使用します。
注意点
外邪による腰痛は湿気のある所をさけ、冷えないように。
過労をさけながら腰部の運動を主とした運動療法を併せ行うことです。
腎虚による場合は根気よく補腎を行う必要があります。